千代田工業株式会社Chiyoda Industry Co.,Ltd

現在、生産拠点として計5工場（国内4工場／海外1工場）を保有しています。自動車のシート用機能部品の生産を中心に、お客様への納品部品は補給部品を含めて約1200点。そのうち量産に達しているのが800点ほどあります。この生産能力を支えているのが、基本システムであるTPSに独自のアイデアを取り入れた生産マネジメントです。たとえば、TPSの根幹のひとつでもある「改善」では、治具のクランプカバーを自社で製作するなど内製化を推進。最新の設備・システムの導入により生産効率化の向上、高品質の製品を安く供給できる環境を実現しています。

当社は、物流と生産工程を含めた組み付け工程スキルだけでなく、品質管理や生産管理に至るまでの「工場運営パッケージ」を強みとしています。そのなかでも独自性に富んだ取り組みといえるのが、2012年の豊明工場稼働にともなう新たな在庫管理システムです。それまで各工場が独自に受け入れ・出荷をおこなっていましたが、本社工場、遠山工場、豊明工場の３工場体制を新たに採用。受け入れ部品はすべて豊明工場にストックし、そこから各工場で必要な部品をピックアップする部品供給支援システムの実現により、各工程への供給情報と部品発注情報を一元管理しています。

当社のモノづくりは、TPSを基本とした生産マネジメントによって管理されています。特長は、製造する製品が完成するまでのモノの巡り、作業者シフト、物流、品質の保証制度までを含めた工場運営に関するノウハウを持っている点。たとえば、人の手による職人技をできるだけ減らして誰にでもできる工程へと改善を図るなど、高品質の製品を安定的かつ効率的に製造する仕組みを構築しています。近年は、そのノウハウを求めてトルコ、アメリカ、イタリア、中国といった諸外国からの見学予約も多数受け入れ、海外からもお手本にされる技術として注目を集めています。

当社が長年にわたって積み重ねてきた技術とノウハウ、そして信頼と実績を裏付けるのが、取引先であるトヨタ紡織株式会社様からの表彰の数々です。 これまでに「技術開発賞」「品質優秀賞」「原価改善賞」を受賞。約400社あるサプライヤーの中から表彰される「品質優秀賞」は3年連続で受賞しており、2024年4月には3回目となる「技術開発賞」を受賞しました。